運営委員の石田原です。
いよいよ、コットン ア ウォークは明後日、明日は、飾りつけをします。
明後日、5月12日(土)のトークイベントの会場である、六甲アイランドの神戸ファッション美術館のオルビスホール前のフォワイエでは、いろんな展示をいたします。
まず、今回の長谷川喜美さんと久保田博さんのトークイベントのテーマであるロンドンの「サヴィルロウ」にちなみ、当美術館が所蔵する、ギーブス&ホークス製の英国海軍の軍服をディスプレーします。
ギーブス&ホークスは言わずと知れた、Naval Tailor (英国海軍御用達のテーラー)です。
今回のユニフォームは、地位としてはCaptain(海軍大佐)のテイルコートです。
Gieves & Hawks製の1939年以前の英国海軍大佐のテイルコート
英国海軍のユニフォームには、ドレスコードが厳然とあり、「Blue No.2 Dress」という、夜の正式なディナーの際の服装です。
ただし、これは、1939年以前に着用されていたようで、現在では、テイルコートではなく、メスジャケット(着丈の短いジャケット)に統一されています。
(肩に階級を表す肩章のあるものは、昼間の儀式の礼装として、現在も着用されることがあります。)
その意味においても、この肩章のないテイルコートはかなり貴重なものですよね。
そして、次に、ヘンリーロイヤルレガッタのレガッタストライプのクラブジャケットの競演です。
今回は、英国、West of Englandのサマーセットにある、1772年創業のフランネルのメーカー、Fox Brothersと英国最大のウールマーチャント、Holland & Sherryより、本物のジャケットをお借りすることができました。
後列がFox Brothers、前列がHolland & Sherryよりお借りしたクラブジャケット
Henley Royal Regattaは本当に英国らしいボートレースで、この会場に入るためには、男女とも厳しいドレスコードがあります。
当日の展示パネルに詳しく説明させていただいています。
石田洋服店もInnes Chambersのレガッタストライプでジャケットをつくり、同時に展示しています。

それから、最後に、恒例になりました「神戸テーラーの競演」です。
今回は、アイルランド唯一のアイリッシュリネンのミル、「スペンス・ブライソン」のご協力を得て、夏らしいアイリッシュリネンのスーツやジャケットを展示しております。
参加各店が使用した、Spence BrysonのIrish Linen
今回参加のテーラーは、
コルウ、ベストリア、ファイブワン、麻布テーラー、バーニーズニューヨーク、Bigmanの六店です。
同じアイリッシュリネンを使っても、各店の個性が発揮されて、非常に興味深いですね。
現実的には気候の変化で、もはやアイルランドでは原料であるフラックスは栽培されていません。
原料は、イタリアやベルギーから輸入をしているのですが、それでも、張りと艶のあるアイリッシュリネンの独特の風合いは、変わりません。
また、着用するごとに柔らかく体になじんでくる経年変化も楽しみですね。
以上、英国海軍のユニフォーム以外は、5月13日(日)の旧居留地の神戸朝日ビルのピロティーにても展示いたしますので、ぜひお立ち寄りください。